銀座(7丁目) 鮨竹
しかしながら、たまには違う系統のお店で食べてみるのも勉強に成るし、自分の舌の記憶の幅を増やすのも良いモノです。
今回はつい先日の日曜日に、銀座の『鮨竹』と云うお店へ行って来ました。此方は新橋の名店『しみづ』で修業された方が、昨年独立して店を開いたそうです。そして大将・・・と呼んで良いのか『女性』の親方なのです。
産地は仰っていませんでしたが、鯛と鰹です。鯛は良い感じで熟れて居て美味い♪♪♪鰹は背身を薄切りで頂きました。お店から薬味を使って下さいと渡されましたが、これがなかなか良い感じ♪♪♪堅実なお仕事です。
鰆は軽く炙って頂きます。半生な感じが舌に心地よい♪♪♪山葵を多目に載せて頂くと、身の甘みが良く解ります♪♪♪
調理場に蓋付きの壺が置いて在りました。オブジェかと思ったら・・・蝦蛄の漬けが入ってました(笑)。これが結構美味♪♪♪オスとメス・・・メスは卵付きです。蝦蛄をこう云う風に食べるのは随分と昔に鶴八に行った時以来かも知れません。
握りの始めは稚鯛の昆布締め、墨烏賊、金目鯛です。真っ当なお仕事だなぁ~と云う感じです。それと、シャリの酢が強めなのも『しみづ』さんの系統ですね。なかなか美味しいけど、墨烏賊は細工してないので、チョッと食べ難かったかな。
鮪は赤身と中トロ。握りが大きめなので、食べたなぁ~って感じがします。鮪は最高級の最上級とは言えないまでも、かなり美味しく頂きました♪♪♪
続いては小肌、赤貝、細魚に鳥貝です。小肌は鮨屋の試金石と言いますが、酢が強めのシャリとの相性も良くなかなか良い♪♪赤貝は正統派な感じ、細魚は細工していないので、魚の味が良く解ります。鳥貝・・・こいつがなかなか美味い♪♪♪
何度も同じ様な事を書いてしまいますが、貝が美味しくなると・・・春を感じます♪♪♪
ヅケに鯵、煮蛤と車海老です。ヅケもそうですが、切り付けが厚めでガッツリ食べた感が有ります。鯵は中に葱を仕込んで居ますので、食べると香りが鼻孔を擽ります(笑)♪♪♪
そして煮蛤の美味い事♪♪♪正当なお仕事ぶりを感じます。更に車海老・・・天然物は味にバラツキが有るので大変だっと云う事を聞いた事が有りますが、なかなかに美味♪♪♪
続いては雲丹。此方はバフンとムラサキの相載せです♪♪写真でも解る様に軍艦にこぼれるほど載って居りまして、男性の私でも一口でパクリと食べるのが大変なほど(笑)♪♪♪此れも美味い♪♪♪
御任せの〆は穴子です。此方のお店では表面を焼かずに、甘く煮た物をそのまま頂きます。1貫を2つに割って塩とツメで頂くのですが・・・こいつが滅法美味い♪♪♪結構甘めに煮て有りましたが、それが口に入るとトロトロに溶けて酢が強めのシャリと相まって良い感じです♪♪♪
結構食べてそして写真は無いけど2合程呑みました。だけど、まだ少しお腹に余裕が有ったので、干瓢巻と玉子焼きを注文。
干瓢はしっかり味が付いて居ますが、それだけに例の酢が強めのシャリの具合が良く解ります。卵焼きは短冊形で出て来まして・・・これが良い感じで甘い♪♪♪コースの〆にデザート代わりに頂くような玉子焼きでした♪♪♪
全体的に修行元の『新ばし すみづ』さんのお仕事をしっかりと受け継いでいる感じです。そしてとても真っ当、正道、派手さや今風の感じは無いけれど・・・地に足の着いた堅実な・・・『ザギンでチャンネーとシースー』と云う言葉とは全く無縁な感じのお店でした。
味良し、人柄良し、居心地良し、そして銀座にしてはとてもリーズナブル!!!最上級の最高級では無いけれど、このままいけば銀座の名物店に成るんじゃないかなぁ~。今の内から通って、銀座に馴染みの鮨屋さんを作るかなぁ~(笑)。
鮨竹
03-6228-5007
6月までは無休との事
17:00 ~ 23:00
※銀座アスタービルの対面です。