原始物狂の実践哲学!?

自分の好きな事、音楽と食べ歩きの記事が中心です。

足元のお洒落 革靴の鏡面仕上げ

 男のお洒落は足元、袖口、襟首から・・・っと云うのはどうやら万国共通の決まり事の様です。確かに、商談で汚れた靴を履いて居れば印象は悪くなるし、袖口や襟首が汚れて居たら綺麗な身形も台無しですよね。
 
 紳士の装いはシンプルに纏めるのが良しとされて居ます。言い換えると、女性の背景に成れる装いと云うのが、男性の最上級のお洒落では無いでしょうか???
 花火と云う物は、暗闇という背景が有るから美しく見える訳で、昼の花火は間抜けで滑稽ですら有ります。街中では女性より派手な男性をよく見かけますが、如何なものでしょうか???
 
 男性は女性の背景に成るのが最良と言いましたが、景色と同化してしまっては面白く有りません。遊び心の無いお洒落は、単にファッション雑誌の切り抜きと変わりが有りません。
 
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 例えばこの革靴です。ごくありふれた黒のストレートチップの紐革靴です。昼のフォーマル靴としても使えるし、あらゆるシーンに併せる事が出来る万能選手です。それだけに、他人と違いを出すのがなかなか難しくも有ります。
 
 そこで、この極々平凡なこの靴に、華美に成らぬ程度の色気を持たせるために、靴磨きの最後に先端部分を鏡の様にピカピカに仕上げてやります。いわゆる鏡面仕上げと云う手入れ方法です。
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 革靴の手入れは簡単です。ブラシで埃を落とし、溶剤を使って古い靴クリーム(保革クリーム)を落とします。次に新しい靴クリームを靴に塗ってやり、余分なクリームを拭き取ればそれでOK。
 最後に光らせたい部分に薄くワックスを塗って、軽く湿らせた布でもうワックスを塗った部分を拭いて(伸ばして)やります。
 このワックスの工程を何回か繰り返す事で、鏡の様な仕上がりに成ります。ただし光らせ過ぎると下品に成りますから、程々に仕上げるのがコツでしょうか。
 
 シンプルに纏めつつ、一点遊び心を忍ばせる・・・これが紳士服における洒落っ気の極意では無いかと思います♪♪♪

 
 靴をキチンと手入れするように成ると自然と自分の身嗜みに目が行く様に成ります(私もそうでした)。お洒落は足元から・・・っという格言はこう云う事を指して居るのかも知れませんね。