原始物狂の実践哲学!?

自分の好きな事、音楽と食べ歩きの記事が中心です。

勝手に人物伝 【皇帝陛下】

 今日は早くもネタづまりなので…人物紹介でネタ代わりにしようかと(笑)本日は1名の方をUPします!!

イメージ 1 恐らくは…まったく知らない人物だとと思いますが…愉快な人物なので、、まぁ、、紹介してみようかと…そんな次第です♪♪
 今回の試みで最初に登場するのはアメリカ皇帝、、っと言っても、、インカやマヤでは無いですよ!!きちんと、アメリカ合衆国皇帝ですよ!!
                                             その方は…『合衆国皇帝にしてメキシコの庇護者』ノートン1世っと言う方です(笑)。。本名はジョシュア・エイブラハム・ノートン、イギリス生れの南アフリカ育ち、、その後1849年にカリフォルニア州にやって来て不動産業で財を成すが、、相場に手を出して破産、、帝位に就いたのは破産後のお話です。
                                             「大多数の合衆国市民の懇請により、喜望峰なるアルゴア湾より来たりて過去九年と十ヶ月の間サンフランシスコに在りし朕ジョシュア・ノートンは、この合衆国の皇帝たることを自ら宣言し布告す。」…っと新聞社で宣誓し、、皇帝に即位しました(笑)
                                             立ち居振る舞いは、尊者であり全く立派で市民の多くが彼を公然と敬愛していた様です。
 皇帝は自らの政策を新聞社を通じて勅令として発表しています。
 例えば、…
 我が城下町サンフランシスコは活気に溢れ、誠に殷賑たるが、夜ともなるとその様子は一転して蕭条とした様相を帯びる。
 そこで通りには街灯を設置し、もって夜間の通行の保安と、犯罪の抑止に努めよ。

 12月25日のイエス・キリスト生誕日は子供たちのみならず、全ての帝国臣民にとって誠に慶ばしき日である。
 そこで、かの記念日には市の中心、ユニオン・スクウェアに巨大かつ壮麗なるクリスマス・ツリーを立て、臣民全員で大いに祝せよ。
 先見の明が有るなぁ~、、っと感心するのは、、ゴールデンゲートブリッジの建設を命令して居る点かな(笑)
 我が城下サンフランシスコの隣に位置するオークランドとのことあるごとに勃発する悶着に余は日頃より心痛に耐えられぬ。
 しかるに余は両市の友好の証として、両市を結ぶ架け橋、あるいは海底トンネル建造の提案をせん。ただし、建造に関しては十分な深慮を要するため、両市は至急にその調査の予算を計上すべし。
 もって両市の小異は免れ、共存共栄の道を歩むものであることに疑いの余地はない。
 っとまぁ…こんな感じです(笑)。他にもリンカーンより早く奴隷解放を命令したり、婦人参政権を認めたりと、、なかなか感心させられる人物ですよ!!

 皇帝の住まいは宮殿とは程遠く、ベットのスペースがやっとの狭い部屋だったそうです。

 陛下の日常は、市内を散歩しながらサンフランシスコの街路を巡り、歩道やケーブルカーの状態、公共施設の修理の進行状況や、警官の振る舞いや身だしなみに注意を払っていたそうです。
 彼は個人的に彼の臣民のことを気にかけ、さまざまなテーマについて哲学的な談義を長々と垂れるのを好んだと記録に有ります。

 また敬愛される彼も…私称皇帝であるので(笑)、、お金も必要になりますよね!!そこで彼は自ら税制を制定し、徴収して居たそうです。

 銀行は月5ドル、商店は月50セントの税金を快く支払っていたそうです(笑)。さらに自らの紙幣(国債??)を作り、それで決済もしていたそうです(笑)
 50セント~10ドル位までで…「ノートン陛下ご用達」の印刷会社で作られ、、地域紙幣として完全に流通していたそうです。因みに、、この紙幣は、、現在では1,000ドル以上の価値が有るそうです(笑)

 おまけに、交通機関は無料。洋服店は競って彼の無償の注文を取り…その中の1軒は現在も残る超一流店バロック・アンド・ジョーンズだそうです。
 また花屋は毎朝ノートンカーネーションを1本献呈し、最上級のレストランも陛下から代金を取らなかったそうな(笑)。
 こう云うお店は「ノートン陛下御用達」というプレートを掲げる事を許され、、売上に結構貢献したそうな(笑)

 サンフランシスコ市で暴動が起きた時は身を呈して臣民(中国系労働者)を守ったりっと、、ただのちゃっかり者でも狂人とも一味も二味も違う愉快な人物です!!

 1880年1月8日に逝去したとき、葬儀には3万人が列席し、参列者の列は2マイルも続いたそうです。死亡記事はニューヨーク・タイムズにも掲載されました。

「彼は誰も殺さず、誰からも奪わず、誰をも追放しなかった」

 こう云う人を許容出来たアメリカという国、そう云う時代とは素晴らしいですね♪♪