前田朋子 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番、ソナタ第2番、第3番
前田朋子/バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番、第3番、パルティータ第2番
日本語解説付き
「音楽の都」の最前線。アーノンクールの古楽器バンドやモザイク四重奏団でおなじみのエーリヒ・ヘーバルト門下から、真摯にバッハを見据えた頼もしい解釈者が現われました。巨匠バドゥラ=スコダ絶賞。ストレートに心に響いてくるヴァイオリンの響き、聴き逃せません。
「前田さんは、私たちの時代の優れたヴァイオリニストです。彼女の演奏の素晴らしさは、完璧なテクニックと、心に語りかけてくる彼女自身の表現力にあります。これほど心を打つバッハの演奏を、私はほとんど聴いたことがありませんでした」
音楽の都ウィーンでも最長老格というべき巨匠パウル・バドゥラ=スコダは、前田朋子氏の弾くバッハについてこう熱っぽく語ります。ウィンナーホルンなどの管楽器をはじめとする独自の伝統のかたわら、ウィーンの芸術家たちが「作曲家たちの知っていた、当時の楽器と奏法」をあらためて意識するようになってから幾十年、バドゥラ=スコダのような第一線の巨匠がフォルテピアノ演奏のパイオニアとして活躍するのも当たり前になっているこの音楽都市で、新世代の日本人奏者が着実に実力を養いつつあります。
日本語解説付き
「音楽の都」の最前線。アーノンクールの古楽器バンドやモザイク四重奏団でおなじみのエーリヒ・ヘーバルト門下から、真摯にバッハを見据えた頼もしい解釈者が現われました。巨匠バドゥラ=スコダ絶賞。ストレートに心に響いてくるヴァイオリンの響き、聴き逃せません。
「前田さんは、私たちの時代の優れたヴァイオリニストです。彼女の演奏の素晴らしさは、完璧なテクニックと、心に語りかけてくる彼女自身の表現力にあります。これほど心を打つバッハの演奏を、私はほとんど聴いたことがありませんでした」
音楽の都ウィーンでも最長老格というべき巨匠パウル・バドゥラ=スコダは、前田朋子氏の弾くバッハについてこう熱っぽく語ります。ウィンナーホルンなどの管楽器をはじめとする独自の伝統のかたわら、ウィーンの芸術家たちが「作曲家たちの知っていた、当時の楽器と奏法」をあらためて意識するようになってから幾十年、バドゥラ=スコダのような第一線の巨匠がフォルテピアノ演奏のパイオニアとして活躍するのも当たり前になっているこの音楽都市で、新世代の日本人奏者が着実に実力を養いつつあります。
前田朋子・・・早くからデュッセルドルフで実力を養い、ウィーンではアーノンクール率いるウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの首席奏者にしてモザイク四重奏団のトップ奏者でもあるバロック・ヴァイオリンの名匠エーリヒ・ヘーバルトに師事する彼女が弾くバッハは、現代楽器のスタイルに凝り固まらず、さりとてバロック奏法を必要以上に意識せず、実に伸びやかに、彼女自身の感性とバッハの傑作との出会いを、いかに真摯に音にするか、という点を大切にした音作りという印象を強く受けました。
本盤の演奏に接してみれば、上に掲げたバドゥラ=スコダの言葉の意図するところがきっとよくわかることでしょう。第3ソナタの長大なフーガの軽やかな主題も、第2ソナタの祈るような緩徐楽章の美も、これほどストレートに心に刺さってくる演奏に、どれだけ出会えることかぱ そして最後に置かれた第2パルティータの長大な「シャコンヌ」を、あくまでさりげなく穏やかに、楽器の鳴りをよく捉えた響きで織り上げてゆくところまで、この録音を聴いていると「バッハ無伴奏」の桁外れな素晴しさに気圧されることなく、その美しさをストレートに隅々まで味わうことが出来る、実に忘れがたい鑑賞体験を何度でも味あわせてくれるアルバムなのです。
エンジニアリングは「Pan Classics」などでもおなじみの俊才イェンス・ヤーミン。弾き手自身も絶賛するストラディヴァリウス・モデルの復元楽器の美音と、弾き手自身の音作りを尊重した適切なエンジニアリングも好感度大。 残り3曲のアルバム制作も進行中とのことです。(Mercury)
【収録情報】
J.S.バッハ:
・無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番イ短調 BWV.1003
・無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調 BWV.1005
・無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV.1004
前田朋子(ヴァイオリン/ストラディヴァリウス1709年モデル)
録音時期:2010年
ウィーンのグラモーラから発売されている前田朋子さんのCDですが、ついに日本でも発売されることに成りました♪♪♪