原始物狂の実践哲学!?

自分の好きな事、音楽と食べ歩きの記事が中心です。

名曲喫茶 その57 シュナイダーハンとケンプの出会い


ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンLudwig van Beethoven)

ヴァイオリン・ソナタ 第8番 ト長調 作品30-3(Violin sonata No.8 in G,Op.30,No.3)

○第1楽章:Allegro assai
○第2楽章:Tempo di minuetto ma molto moderato e grazioso
○第3楽章:Allegro vivace

ヴァイオリン:ヴォルフガング・シュナイダーハン(Wolfgang Schneiderhan)

ピアノ:ヴィルヘルム・ケンプ(Wilhelm Kempff)

イメージ 1 シュナイダーハンと言えば、ウィーン・フィル最高のコンサートマスターとの呼び名も高い名ヴァイオリニストです。
 私の直感的な感想から云うと・・・音が綺麗過ぎてつまらない、、。ソリストはチョイと灰汁が有るくらいが丁度良いっと云うのが私の持論。
 
 シュナイダーハンはカール・ゼーマンと組んでベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集を出しています。私が初めて彼のヴァイオリンを聴いたのはこのコンビでした。
 色気も輝きも無い極々無難な演奏だなぁ~っと云うのが正直なところ。演奏家と聴衆は一期一会、一度失敗すれば、次は有りません。そんな訳でずーーーと遠ざけて居ました。
 
 そんな私の盲を啓いたのが、ケンプとのコンビによる演奏でした。ちーと弱い感じですが、なんとも艶やかで色っぽい・・・それでいて一本筋の通ったヴァイオリンの音色。
 ケンプのやや抑え気味の朴訥としたピアノの語り口が、深い精神的な奥行きを感じさせて、、全体としてとても調和のとれた仕上がりに成って居ます♪♪♪
 
 オイストラフ&バドゥラ=スコダの例も有りますが、、伴奏者が変わるとこうも演奏が変わるのかと、、チョッと驚かされる演奏です。

 フランチェスカッティ&カサドシュの様な横綱同士のぶつかり合う競演も良いですが・・・、、シュナイダーハン&ケンプの様な共演もまた良いですね♪♪♪♪