原始物狂の実践哲学!?

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名曲喫茶 その39 天上の女神達の英雄交響曲


ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンLudwig van Beethoven

交響曲第3番変ホ長調『英雄』作品55(Symphonie Nr.3 Es-Dur,op.55 "Eroica")より

第3楽章:Scherzo,Allegro vivace

指揮&演奏:ヴィルヘルム・フルトヴェングラーウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(Wilhelm Furtwängler&Wiener Philharmoniker)

イメージ 1 世の中定番と云う物が有りまして・・・、、1944年12月16~19日にウィーン音友協会大ホールで放送用に録音されたこの『エロイカ』は一つの頂点ではないかと思います。つまり・・・俗に言うところの『ウラニアのエロイカ』です。
 
 フルトヴェングラーの戦後の公的生活は10年も有りません。1947年に追放が解除され、1954年に亡くなるまでの7年間の間に後世に語り継ぐべき遺産を数多残して居ます。
 
 そんな彼が芸術家として、一つの頂点の時期で在ったであろう戦中に録音されたこのエロイカ、、。
 恐らくは・・・22世紀に成ってこの曲の原典として残るで有ろうと確信して居ます。
 
 鬼気迫る迫力と怒涛の本流が見事に調和して居ます。戦時下の緊張感が、音友協会大ホールの音響と融合して、、襟首を掴まれてグイグイと曲に引き込まれてしまいます。
 
 第2次世界大戦が幾何かの価値が有ったとするならば、『夜と霧』と『ウラニアのエロイカ』を残せた事では無かろうか、、っと思わなくもないです。