原始物狂の実践哲学!?

自分の好きな事、音楽と食べ歩きの記事が中心です。

牢獄の中の平和、サバンナの自由

 最近の世の中を見るに、『牢獄の中の平和』と『サバンナの自由』が鍔迫り合いを演じて居る。

 牢獄の中は絶えず監視され、息苦しく、狭く、自由も無い。しかし、、国が責任を持って個々を管理してくれる。雨露もしのげれば、仕事も有る。おまけに飯も食べられるし、病気に成れば医者にも診せてくれる。
 危険な事に巻き込まれる事も無く、日々淡々と過ごせば生活が出来る。貧富の差も無ければ、学歴や育ちの差も無い。究極の平等社会が強力な力の基に成立している環境。

 サバンナは絶えず食うか喰われるか、、全てが自己の能力と才覚によって決定される。誰からも干渉されずに、何をするにも好きなだけ自由を謳歌する事が出来る。
 しかし、絶えず自分で自分の周りを監視し、終始油断が出来ず、自己完結が基本の世界。ご飯に事欠く様に成るのも、病気で野垂れ死ぬのも自分の責任。
 とんでもない差別社外だけど、、何かを自分の意志で行う自由だけが保障された世界。。

 我々はどんな社会を望んで居るのかな??我々の社会は東洋流の桃源郷かそれとも西洋流のユートピアを望んで居るのか??因みにユートピアと云うのは究極の管理社会で有ると云うのをお忘れなく。。
ユートピアとは…

①科学と土木によってその自然は無害かつ幾何学的に改造され、幾何学的に建設された城塞都市が中心となる。 

②生活は理性により厳格に律せられ、質素で規則的で一糸乱れぬ画一的な社会である。ふしだらで豪奢な要素は徹底的にそぎ落とされている。

③住民の一日のスケジュールは労働・食事・睡眠の時刻などが厳密 に決められている。長時間労働はせず、余った時間を科学や芸術のために使う。
 
④人間は機能・職能で分類される。個々人の立場は男女も含め完全に平等だが、同時に個性はない。なお、一般市民の下に奴隷や囚人を想定し、困難で危険な仕事をさせている場合がある。 

⑤物理的にも社会的にも衛生的な場所である。黴菌などは駆除され、社会のあらゆるところに監視の目がいきわたり犯罪の起こる余地はない。 

⑥変更すべきところがもはやない理想社会が完成したので、歴史は止まってしまっている
 (ユートピアは、ユークロニア(時間のない国)でもある)。