私の病気・・・突発性難聴について
私のブログに遊びに来られた方は・・・私が入院した事はご存知だと思いますが、、その理由はごく一部の方にしかお話してませんでした。
しかし・・・色々と考えた結果、、公表する事にいたしました。発症から診察、入院治療に至るまで経緯を書きますので、、思い当たる方は直ぐに病院で診察を受けて下さいね。
しかし・・・色々と考えた結果、、公表する事にいたしました。発症から診察、入院治療に至るまで経緯を書きますので、、思い当たる方は直ぐに病院で診察を受けて下さいね。
1月17日
やはり違和感は抜けない。ホームのアナウンスを聞くと耳の中で乱反射する様で、気分が悪い。特に大きな音に対しては耳が変な感じだった。
やはり違和感は抜けない。ホームのアナウンスを聞くと耳の中で乱反射する様で、気分が悪い。特に大きな音に対しては耳が変な感じだった。
1月18・19日
携帯電話を当てると、右耳と左耳で聞こえ方が明らかに違う。左耳は音が乱反射、、ちょど残響が残る様なエコーか効いて居る様な感じ。
携帯電話を当てると、右耳と左耳で聞こえ方が明らかに違う。左耳は音が乱反射、、ちょど残響が残る様なエコーか効いて居る様な感じ。
ドクターから言われたのは・・・耳に違和感を感じたら、、すぐに受診して下さいとの事。 |
治療開始は早ければ早いほど理療の効果が良くなる。 |
そして発症から7日間が治療の目安、それい以上経つと完治が難しく成る。 |
1. 突発性難聴とは 生来健康で耳の病気を経験したことのない人が、明らかな原因もなく、あるとき突然に 通常一側の耳が聞こえなくなる病気をいいます。
2. この病気の患者さんはどのくらいいるのですか 1993年に厚生省研究班を中心に行った調査では、突発性難聴の全国受療者数は推定、年間24,000人で、人ロ100万人対で192.4人でした。2001年の調査では、全国受療者数は推定、年間35,000人で、人ロ100万人対で275.0人と増加しました。 全国年間受療者数推計 (突発性難聴 2001年、特発性進行性難聴 1993年) 全国受療者数 人口100万人対 突発性難聴 35,000名 275.0 特発性進行性難聴 700名 5.6
3. この病気はどのような人に多いのですか 一般には50~60歳代に多く、男女差はありません。飲酒喫煙歴はあまり関係しないようです。食生活は、あまり関係ないようですが、突発性難聴の患者さんに野菜の摂取が少ない傾向がみられました。 睡眠時間は関係ありませんでしたが、発症前に疲労感を感じていることが多いようです。おたふくかぜ、はしか、みずぼうそう、じんま疹、胃腸炎、感冒、高血圧、糖尿病、心疾患の既往が突発性難聴の患者さんに多くみられ、生活習慣病の側面がみられています。 しかし、どのような人が突発性難聴に罹りやすいかという、はっきりとした結論は得られていません。
4. この病気の原因はわかっているのですか 突発性難聴の原因は残念ながらわかっていません。定義にもあるように、急激に発症する感音難聴のうち、原因不明のものを突発性難聴と呼んでいます。ここでは現在推定されている原因のうち最も有力な2つの説を挙げます。 ①.ウィルス感染説 これは難聴の発症前に感冒(風邪)のような症状を訴える患者さんが少なくないことや、 突発性難聴の罹患が一回かぎりであること(再発はほとんどない)、おたふくかぜやはしかなどのウィルス疾患が突発的な高度難聴を起こすことなどが根拠となっています。 ②.内耳循環障害説 内耳血管の痙攣や塞栓、血栓、出血などによる循環障害は突発性難聴の突然の発症をうまく説明できます。また治療として血管拡張剤、抗凝固剤などの循環を改善する薬剤がしばしば有効であると報告されていることも根拠となっています。しかし、この説では再発はほとんどないという突発性難聴の特徴の説明は困難です。
5. この病気は遺伝するのですか 現時点では突発性難聴は遺伝しないと考えて結構です。ただし遺伝性の難聴が片側だけ急激に進行することはあります。 この場合、成人では以前よりなんらかの難聴を自覚していることがほとんどで、検査をしてみると両側の難聴がみつかります。難聴の自覚がなか った小児の場合でも、遺伝性の難聴の場合は両側の難聴がみつかることが多いと考えられていますので、少なくとも成人の方は病院で聴力検査をはじめとする諸検査を受けたうえで突発性難聴と診断されれば遺伝しないと考えてください。
6. この病気ではどのような症状がおきますか 突然に耳が聞こえなくなる(高度の難聴)と同時に、耳鳴りや耳がつまった感じ、めまいや吐き気を生じることもあります。めまいは約半数の患者さんに認められますが、めまいはよくなった後に繰り返さないのが特徴です。 また、突発性難聴では耳以外の神経症状(四肢の麻痺や意識障害など)が認められないのが特徴です。発症が突発的であることから、ほとんどの患者さんが発症の時期やそのときの状況を覚えていることが多く、「何時からかははっきりしないが、徐々に聞こえなくなった」ような難聴は突発性難聴ではありません。 厚生省研究班では突発性難聴の診断基準を以下の様に定めています。 1)主症状 ①突然の難聴 文字通り即時的な難聴、または朝眼が覚めて気付くような難聴。ただし、難聴 が発生したとき「就寝中」とか「作業中」とか、自分がその時何をしていたか が明言できるもの。 ②高度な感音難聴 必ずしも高度である必要はないが、実際問題としては高度でないと突然難聴になったことに気付かないことが多い。 ③原因が不明、または不確実 つまり、原因が明白でないこと。 2)副症状 ①耳鳴り 難聴の発生と前後して耳鳴りを生ずることがある。 ②めまい、および吐き気、嘔吐 難聴の発生と前後してめまいや、吐き気、嘔吐を伴うことがあるが、めまい発作を繰り返すことはない。 [診断の基準] 確実例 : 主症状、副症状の全事項をみたすもの。 疑い例 : 主症状の1.および2.の事項をみたすもの。 [参考] ⅰRecruitment現象の有無は一定せず。 ⅱ聴力の改善、悪化の操り返しはない。 ⅲ一側性の場合が多いが、両側性に同時罹患する例もある。 ⅳ第VIII脳神経以外に顕著な神経症状を伴うことはない。
7. この病気にはどのような治療法がありますか 突発性難聴の原因としてウイルス感染説と内耳循環障害説があることは既に述べましたが、突発性難聴の急性期にはこれらの原因を想定した治療を行うことになります。急性期の治療として最も重要なものは安静です。突発性難聴の発症前に精神的、肉体的疲労感(ストレス)を感じていることが多く、心身ともに安静にして、ストレスを解消することは重要です。難聴の程度によっては入院治療が望ましい場合もあります。安静のみでも内耳循環障害の改善が期待されます。 突発性難聴に対しては様々な治療法が検討されていますが、どのような治療法が 最も有効であるかは未だ明らかではありません。厚生労働省研究班で、様々な薬剤の突発性難聴に対する有効性を調査いたしましたが、どの薬剤が有効かは結論がでませんでした。従って、現時点では発症時の状況や臨床所見、既往歴などを総合的に判断して治療法を決定しています。 (1)内耳循環障害改善を目的とする治療 血管拡張を目的とした薬剤としては血管拡張剤が用いられます。また、血栓により内耳循環障害が生じていると考えられる場合には抗凝固剤が用いられます。代謝 賦活剤や向神経ビタミン製剤が併用されることもあります。 薬剤以外では二酸化炭素による血管拡張を期待して95%酸素・5%二酸化炭素混合ガス吸入が行われています。さらには血液内酸素濃度を上昇させるために高気圧酸素療法も試みられています。また、星状神経節ブロックが行われることもあります。 (2)ウイルス性内耳障害改善を目的とする治療 ウイルス感染に対してはステロイド剤が広く用いられています。ステロイド剤の持つ強カな抗炎症作用がウイルス性内耳炎を軽快すると考えられますが、免疫的な 作用機序や循環障害で生じる活性酸素を抑制するなどの循環系に対する機序も関与しています。
8. この病気はどういう経過をたどるのですか 難聴が改善する場合には、治療後難聴は急速に改善し、徐々にプラトーに達するような回復過程を示しますが、治療開始後より少しずつ回復する場合や全く改善しない場合もあり、様々です。予後不良の因子としては 1)発症後2週間以上を経過した症例 2)発症時平均聴力レベルが90dB以上の高度難聴例 3)回転性めまいを伴う症例 4)高齢者 などが挙げられています。 突発性難聴は再発しないことが一つの特徴とされており、突発性難聴が再発するようであれば、外リンパ瘻、メニエール病、聴神経腫瘍など他の疾患を疑わなければなりません。