原始物狂の実践哲学!?

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大島 莉紗 ヴァイオリン プチリサイタル で神の言葉を聞きました

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 だいぶ遅くなってしまいましたが、11月8日に聖パウロ女子修道会 聖堂であった大島 莉紗さんのプチリサイタルへ行って来ました。
 
 大島さんとは今年の夏に前田朋子さんの御縁でお会いして、今冬(今秋)リサイタルを開く旨をお聞きし、足を運ぶ事に成りました。
 
 六本木から乃木坂に掛けては、学生時代に根城にして居ましたが・・・、、すっかりその趣が変わってしまい少々驚きました。
 会場は女子修道会と云う事も有り、、今まで一度も足を踏み入れた事が有りませんでした。
 
 聖堂でのリサイタルで自由席でしたので、最初は備付の椅子に座りましたが、、どうも固いので・・・補助席に移ってしっかり鑑賞させて頂きました。
 聖堂内にはキリストの最後のがレリーフとして壁に掛けられており、この人を見よ(Ecce Homo)で有名なピラトの裁判から始まり、磔に成り復活するまでのエピソードを鑑賞致しました。
 
 さて、肝心の演奏は??っと云うと、まず最初は無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番でした。演奏し始めは・・・チョッと固かったかな。ただ大変に理知的な演奏で、それで居て音色は瑞々い。
 ただチョッとクセが無いかな??っと思わなくもないでした。ただ、、これは毎日聞いても耳に心地よく、疲れない演奏だなぁ~♪♪
 
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 続いては、ウィーン・フィルチェリスト、ゲルトマイヤー氏による無伴奏チェロ組曲 3番演奏。これは正に惚れ惚れと云うのがふさわしい演奏♪♪全てにおいて申し分ない!!だけど・・・チョッと綺麗過ぎたかもしれないです。
 うーーーーーーーん、、これは受け手の感性の問題だろうけど、日本流に言うならば、傷もまた景色・・・っと云う感じかなぁ~。。その傷が無いので、、、逆に取付き難い感じ・・・っと言った方が正解かもしれないです。
 
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 さて、このままの演奏で終われば・・・、、大島さんて美人で素敵なヴァイオリンを響かせる人ですねぇ~♪♪っと云う感想で終わって居たかもしれません。。
 リサイタルも3曲目、最後の曲と成り無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番も最終章のシャコンヌが始まった時・・・、、私は自分の感想の愚かさに気付いてしまいました。
 
 理知的で瑞々しくそれでいて溢れる程の情熱!!そう情熱!!そして高潔で清冽な美しさ!!これら一見相反するものが、何の矛盾も無く奏でられています。。例えて言うなら・・・ヴァイオリンが奏でる神の言葉・・・ちっとも大袈裟な表現では無いですよ!!
 今日の一連の演奏は、この声を聞かせる為の前奏曲だったのでは???っと錯覚してしまいそうでした。。私の方は神の言葉を受容する準備が出来て居なかったせいか、、衝撃をまともに受けまして・・・頭がオーバーヒートしてしまいました。。。
 
 終わってみれば、、すっかり魅了されてしまって・・・大島さんに今年はハズレのコンサートが多くて・・・当たりくじを希望しますよ!!なんて失礼な事を行ってしまった事を恥入るばかりです。
 
 次のリサイタルがいつに成るかは解りませんが、、今から待ち遠し気分で一杯です!!!