民主党と建武の新政と室町幕府
今日のお話は、難しいのでスルーしていただいて結構です。
長きに渡る自民党政権で、立法府は行政府の出先機関に成り、国家の舵取りをするのは高級官僚の特権に成って居ました。国会は官庁が提出した法律の審議機関に成り、立法府としての機関を停止していたと思います。
だからこそ、一度ぶっ壊して、新しい風を通そう・・・っと云うのがこの前の選挙結果だったと思っています。つまり、国民の自民党に対する不信感情が爆発したのだと思います。
この時流に乗って、民主党政権が成立した訳ですが・・・どうも見て居ると、意気込みばかりで政策は空回りして居る様に見えます。むしろ意図して国民感情を逆なでする様な事ばかりしてる様に見えます。
言い換えると、持ち馴れない大金を持って、遊び馴れない銀座で豪遊しようとしている俄成り金の様にも見えます。。こう云う時は、大変革を吹いて廻るのでは無く、粛々と持って行くべきであって・・・大風呂敷は広げた後は、包み込むの大変だと言うのにね。。。
言い換えると、持ち馴れない大金を持って、遊び馴れない銀座で豪遊しようとしている俄成り金の様にも見えます。。こう云う時は、大変革を吹いて廻るのでは無く、粛々と持って行くべきであって・・・大風呂敷は広げた後は、包み込むの大変だと言うのにね。。。
大きな期待を集めて始まった『建武の新政』ですが、僅かに3年で瓦解してしまいました。理想ばかり唱えて、実力と現実的感覚を伴わない政治は百害有って一利も有りません。今の現状って・・・何となく似て居ると思いませんか???
皆が勘違いして居るのだけれど・・・国民は自民党政権に飽きて居たのであって、保守中道の行政と立法のバランスを取る政治スタイルに飽きて居た訳ではないと思うのです。
私が民主党政権がなお悪いと思うのは、寄り合い所帯の所為も有るのか・・・一貫して各派閥の力が強くて首相にこれを押さえつける力が足りない。だから政策がブレてしまうし、言動も一定しないのだとも居ます。
室町幕府は、諸大名の力がとても強く、終始幕府の力が微弱で統制しきれない・・・、応仁の乱が起きた原因もその辺りに在ると思います。
幕府を開いた足利尊氏は・・・名家に育った鷹揚で人の良い、気の良い人好きのする御坊ちゃまだったと思います。彼をして将軍たらしめたのは、優秀な参謀・・・足利義直と高師直が時節を読み、家柄を利用し天下獲りに仕立て上げたのだと思います。