原始物狂の実践哲学!?

自分の好きな事、音楽と食べ歩きの記事が中心です。

将来に対する唯ぼんやりした不安

イメージ 1 まぁ・・・私が書くまでも無いけれど、アメリカ発の金融恐慌が叫ばれて居る昨今です。サブプライムローン問題に端を発する金融危機が、経済を破壊しようとして居るっと云うのがアナリスト、経済学者諸氏の唱える所です。
 
 『金融問題が実体経済へ波及する恐れ』っと云うけれど・・・血液と肉体が切り離せない様に、経済と金融は不離一体だと思います。だから、、金融問題が実体経済に影響するのは当り前かと思います。
 だから・・・金融危機が起きれば景気が落ち込むのは当たり前だと思うのですが、、アナリストや学者諸氏は今更何を解りきった事を言うのか理解に苦しみます。
 
 皆さんはジャンク債っと云うものをご存知でしょうか??ジャンク=屑、つまりクズ債券っと云うものです。リスクが高い分だけ返しも多い『ハイリスク・ハイリターン』な債券です。
 さて100万円の自己資金をジャンク債に投資して、ハイリターンを期待しよう・・・とします。例えば100万円をジャンク債Aに注ぎ込んだとしますします。

イメージ 2 ハイリターンが期待できますが当然A債はハイリスクなので、丸損する危険性も多大に有ります。そこでリスクを軽減するために、ジャンク債を小口で沢山持てばどうでしょうか??
 ジャンク債の全てが破綻する訳では無く、、その中に優良な投資先も有ります。A債やB債が破綻しても、C債・D債・E債・F債・・・っと多種類を小口で持って居れば、、少し破綻したところで影響は小さくて済みます。
 結果としてジャンク債権も小口で沢山持てば結果として優良な投資先に変える事が出来る・・・っと考えだした投資家がアメリカに居りました。
 
 小口のジャンク債を集めてパックにして販売する、、結果としてこのパックは優良な投資先に成る訳です。。彼こそは『ジャンクボンドの帝王』っと云われたマイケル・ミルケンです。。
 
 1970年代に彼によって開発。発展したこの手法こそ、、現在のサブプライムローンに繋がる遠因だと指摘する学者も居ます。
 
 サブプライムローン subprime lending 英語で書くと解り易いですが、非優良顧客向けのローンの事です。非優良って書くと街金みたいな感じですが、要は低所得者向けのローンの事です。
 低所得者向けのローンですから、破綻するリスクが高いので金利は割高です。つまりハイリスク・ハイリターンを期待できる投資先です。
 しかし、、このままでは破綻リスクが高いので、ローンを担保証券化不動産担保証券の事)し更に、それらを債務担保証券として再度証券として仕立て直しました。

イメージ 3

 こうした債権を集めて、パッケージとして再販売したのがリーマンブラザーズで有り、そのパッケージを投資先として買い集めていたのが、AIGっと云う訳です。

 『見切り千両』っと云う言葉が有ります。損には違いないが、それによって大損が避けられるのなら、千金の価値があろうというっと云う意味です。

 本来だと、、このパッケージの中のジャンク債権の中にも優良な資産が有る筈なのですが、、その中身がよく解らない。。中身が解らないから・・・自分がいくら損をするのかが解らない、、漠然とした不安感が市場を覆います。
 世界中の投資家は疑心暗鬼というか、将来に対する唯ぼんやりした不安から、、株や債券を投売りしても損切りをしようとします。
 それが今の株安債券安に繋がるサブプライムローンの問題の本質だろうと・・・色々分析を総合するとそう云う事ではないかと??っと考える訳です。。

 どうでしょう??jteraさん!!ご意見は如何に??